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12月12日-03号

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  1. 竹田市議会 2011-12-12
    12月12日-03号


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    平成23年 12月 定例会(第4回)平成23年竹田市議会  第4回定例会会議録(第3号)                      平成23年12月12日(月曜日)-----------------------------------●議事日程 第3号 平成23年12月12日 午前10時 開議     開議 第1 一般質問     1.5番   佐田啓二議員     2.1番   阿部雅彦議員     3.9番   渡辺龍太郎議員     閉議-----------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程に同じ (一般質問事項) 1.5番 佐田啓二議員   (1) 岡藩城下町400年祭の取組   (2) 歴史的風致維持向上計画策定について   (3) 地域審議会答申に対する施策について 2.1番 阿部雅彦議員   (1) 教育行政に関する取組について   (2) 子育て定住促進住宅の取組とその条例について 3.9番 渡辺龍太郎議員   (1) 竹田市バイオマスタウン構想について   (2) 図書館建設について   (3) 岡城の周辺整備について-----------------------------------●出席議員数(20人) 1番     阿部雅彦 2番     渡辺克己 3番     岩屋千利 4番     徳永信二 5番     佐田啓二 6番     日小田秀之 7番     井 英昭 8番     坂梨宏之進 9番     渡辺龍太郎 10番     森 哲秀 11番     吉竹 悟 12番     本田 忠 13番     中村憲史 14番     伊藤孝信 15番     和田幸生 16番     後藤憲幸 17番     足達寛康 18番     大塚哲之 19番     阿部重幸 20番     加藤正義-----------------------------------●欠席議員(0人)-----------------------------------●職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 事務局長            佐田 亨 次長兼庶務係長         森 日登美 議事係長            柴尾浩昭 庶務係副主幹          武内公司-----------------------------------●説明のため出席した者の職氏名 市長              首藤勝次 副市長             梅木 純 教育長             吉野英勝 総務課長            児玉龍明 企画情報課長          釘宮恒憲 ケーブルネットワークセンター長 麻生宗洋 財政課長            後藤俊治 税務課長            藪亀洋一 市民課長            甲斐政徳 保険課長            後藤英一 健康増進課長          吉野冨士男 環境衛生課長          吉野修一 人権・同和対策課長       工藤省治 福祉事務所長          後藤 誠 養護老人ホーム南山荘長     大石健市 農政課長            菅 孝司 畜産振興室長          菊池仁志 農林整備課長          菊池二郎 商工観光課長          木下郁雄 建設課長補佐          清水禎治 入札・検査課長         工藤義彦 荻支所長            佐伯次人 久住支所長           工藤久憲 直入支所長           清田武重 会計課長            阿南 茂 教育総務課長          甲斐健三 学校教育課長          畑山誠二 生涯学習課長          藤原誠一 文化財課長           吉野健一 学校給食共同調理場長      後藤昭一 消防本部消防長         児玉淳一 選挙・監査事務局長       那須英俊 農委事務局長          阿南靖弘 水道課長            工藤三郎 総務課長補佐          後藤和重 財政課長補佐          吉野文浩----------------------------------- △会議の経過 午前10時 開議 ◎事務局長(佐田亨君) おはようございます。ただいまの出席議員数は20名で、定足数に達しております。 ○議長(加藤正義君) おはようございます。ただいまから、平成23年竹田市議会第4回定例会3日目の会議を開きます。本日の議事日程は、お手元に配布してあります日程表により運営をいたしますので、ご了承願います。日程第1、一般質問を行います。5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) はい。議席番号5番、緑風会佐田啓二、ただいまから一般質問を行います。私は3点の質問をいたしたいということで通告をしております。まず、1点目が、岡藩城下町400年祭の取組についてであります。2点目が歴史的風致維持向上計画策定についてであります。3点目に地域審議会答申に対する施策についてであります。まず1点目の岡藩城下町400年祭の取組について、お尋ねを申し上げます。400年祭のことを考えますと、脳裏に浮かんでくるのが岡城築城800年祭の取組であります。当時、商工観光課におりましたが、前段から用意周到に準備を進めてまいりまして大変な苦労がありましたが、大成功に終わり竹田市の経済効果は絶大であったと思います。岡藩城下町400年祭については、既にプレ400年祭ということで進行していると思いますが、今一つ盛り上がりに欠けているように思います。やるからには名実共に実りあるものとなるよう、この1年間集中して取り組むべきではないかと思います。この質問を通して、市民の皆さんにも周知できればと思っております。まず、一つ目でありますけど、コンセプトは何かということであります。岡藩城下町400年祭を行う意義は何かということです。このことを明確にして広告の柱として外に発信することが重要であろうというふうに思っております。そのコンセプトをお伺いをいたします。そしてまた、キャッチフレーズでございますが、当時は、いろいろな皆さんの努力、協力によって模擬天守閣の復元がございました。800年祭の時には、「悠久の時を超え、今甦る幻の天守閣」、非常にインパクトのあるロゴといいますか、キャッチフレーズ、これで大きく宣伝をしてきたという経過がございます。そこら辺のところ、インパクトのあるキャッチフレーズ、あるいはコンセプトは何かということをお尋ねを申し上げます。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) おはようございます。400年祭にあたってのコンセプトは何かというお尋ねでございますが、明年の岡藩城下町400年祭のコンセプトにあたるものひでしげには三つの柱を今考えております。一つは藩祖中川秀成公が描いた理想郷づくりの心、そしてその心を学び、城下町再生を市民と共に取り組むということであります。今一つは、藩祖が生きた時代、豊後の国でのキリシタン信仰の広がり、1612年、いちろくいちにと銘が入っているサンチャゴの鐘の400年のミステリー、そんな歴史ロマンに思いを馳せ、8大布教地を知るということであります。そして三つ目は、藩祖が手掛けた理想郷、岡藩城下町の礎が完成してから400年、それから今日まで育んできた歴史・文化を後世へ伝えるということであります。キャッチフレーズとしましては、「ひと・まち・心!歴史と文化でつむぐ岡の里」ということにしてあります。サブテーマについては、「岡の地に育まれし、歴史文化の歩み、確かな絆で磨きをかけ未来につなごう理想のまちづくり」というふうに掲げております。なお現在、市におきましては城下町再生に取り組もうとしてプロジェクトチームを興し、あるいは市民の方々もそういった方向で動いていただいておりますが、時、まさに同じくするようにして、この事業を行うことによって市民の方々のこれからの竹田市のまちづくりにおける意欲の向上、機運の醸成、まちづくりのまさに礎になるべく、この本事業を取り組んでいくということが、最も重要なことだというふうに認識をいたしておりますし、それに向けて進んでまいりたいというふうに思います。以上であります。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) コンセプトそれからキャッチフレーズはわかりました。具体的に、どんな事業を計画をしているのか、私ども議員に示していただいた事前の資料では城下町のまちづくりをする事業だとか、城下町の歴史と文化を学ぶ事業など4点のこの柱を示していただいておりますが、具体的にどういうふうなことを計画をしているのかは、まだわかっておりませんので、そこら辺のところをお伺いしたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 400年祭の事業の推進にあたっては、現在三十数団体の組織で構成をいたしております岡藩城下町400年祭推進協議会を結成いたしておりますが、その協議会の中で検討を進めているものでございます。これまで2回の推進協議会を開催し、二つのメインになるものが決定をされておりますので、お知らせをさせていただきたいと思います。企画の第1点として、サンチャゴの鐘400年の謎に迫る復元の企画でございます。竹田市の歴史資料館の中に展示されている国指定の重要文化財、銅鐘「サンチャゴの鐘」は、中川秀成公が亡くなられた年と同じ1612年の刻印があります。銅鐘も作られて400年を迎えることになりますので、これまで学術的な調査などが行われていなかったということで、これらの調査を行いながら、謎を秘めた銅鐘の解明に努めたい。そしてそのサンチャゴの鐘、銅鐘の音を聞いたという方がいらっしゃらない。これを是非聞きたいという多くの市民の声はあったのですが、それがまだ達成されておりませんので、この機会にサンチャゴの鐘の素材、あるいは産地等の調査を行いながら復元制作を行っていきたい。そして、その鐘の音を市民にとっての銅鐘の存在を確認するとともに鐘の音を聞きながら、また、キリスト教の8大布教地としての竹田市と他地域との連携、あるいは8大布教地であった竹田市の再認識というものも喚起していきたいというふうに思います。企画の第2点目でございますが、作曲家船村徹先生愛惜の名曲「サンチャゴの鐘」という歌がございますが、これに新たな息吹により400年の記念事業としてCDを製作してまいりたい、そして竹田の城下町の情感漂う「サンチャゴの鐘」の歌をイベントのテーマソングとし、世に送り出して竹田の情感とまちづくりの心を、あるいは竹田のPRを進めてまいりたいというふうに思います。議長にお許しをいただいて、先週の12月8日金曜日の大分合同新聞の夕刊に掲載されたものでありますが、日本文理大学の准教授であります白土康代さんという准教授さんが寄稿された記事でございます。この中に書いてあるのは、竹田の再建計画に願うということでサンチャゴの鐘の再現を是非やってくれとのことが書いてあります。サンチャゴの鐘が城下町に響きわたることを想像するだけで豊かな気持ちになってくる。ロマン溢れる計画であり、実現を願っているとのことで書いていただいております。このサンチャゴの鐘そのものは、実は1949年、昭和24年に日本にキリスト教を伝えた、ザビエルが伝えて400年という400年祭があったようなのですが、その昭和24年当時、大分市の上田保市長さんが、是非、この鐘を大分にというようなことで誘致をすると発せられたということで、この鐘が広く竹田だけではなく、豊後全体に響くようにというようなことで、発せられたというのが昭和24年の1月19日付けの大分合同新聞にも載っているということも明記されております。いずれにしましても、この地域の遺産を現在に甦らせて未来へつないでいく、そのような魅力的な計画であるということで郷土の誇りを持って新たに取り組んでほしいという願いもありますということで、南蛮文化の都として光り輝いた、この豊後の国が再認識するという一つのきっかけにでもなればというようなことで、広くエールを送っていただいているということも皆様方にお伝えをしておきたいというふうに思います。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) 二つの方針ということで、一つはサンチャゴの鐘の復元、そしてもう1つは船村徹先生の「サンチャゴの鐘」をCDの復刻版として出すと、このことは、これはこれで大変に良いことだと思いますが、祭りとして何かメインというか、これも大変素晴らしいことでありますけども、もっと盛り上げるという意味でメインイベントというか、それはどのように考えておられるのか、お伺いをいたします。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 本年度は400年祭のプレ・イヤーと位置づけて、明年に向けた周知を図りながら事前の調査、あるいは準備といったものに調整を行っております。民間の方々、民間団体の方々の協賛もいただきながら、400年祭全体の事業計画も策定しているところであります。現在、今時点で考えていますメインイベントを明年9月28日から30日までの3日間を実行日として設定をしているところであります。関係団体との調整が現在進行中ということでありますけれども、メインイベント期間中、28日、29日、30日の間に執り行っていきたい事業について、素案ではございますが、計画進行中でありますけれどもこういったものがございます。川端康成コレクションがございますが、約50日間にわたって竹田市で開催していこうというようなことであります。この中には、国宝にあたる物も竹田の方にお貸しいただけるように調整もいたしております。このコレクションテープカット、あるいは当然川端康成記念講演会でございますが、これもこの中に組み込みたい。前夜祭、あるいは記念式典、そういったものも織り込んでまいります。それから18代の当主にあたるということでありますが、岡藩の中川家の18代当主といわれておりまひさやすす中川久定先生の講演会、岩手県の世界遺産登録になりました平泉町との歴史文化姉妹都市の締結式、近藤文化庁長官の講演会、あるいは竹田市のサンチャゴの銅鐘を聞く会、曲のリメイクの披露、サンチャゴの鐘本体の披露も兼ねていきたいというふうに思います。こういった事業を調整をしておりますけれども、既に2回の協議会の中でお話をさせていただきました。来週第3回目の協議会を開催する予定をいたしておりますが、今申し上げたことも含めて、新たに決定をしていきたいというふうに思います。それ以外で民間の方々のご提案も多数いただいておりますが、その中でも岡藩城下町400年祭の喜多流薪能の開催、あるいは市民総参加による竹田総踊りの開催、県立芸術短期大学とのコラボレーション事業、あるいは、フォトコンテストの全国作品募集、あるいは岡藩三佐の山車竹田巡行、武者行列等々といった企画が民間の方々からもお寄せをいただいておりますので、こういった事業も調整を行いながら、取り組んでいきたい、更に肉付けをしながら全体の調整を行っていきたいというふうに思っているところでございます。以上で終わります。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) 今、お聞きしますと岡藩城下町の歴史と文化を学ぶという意味では、非常に高尚なイベントを盛りだくさんに用意されているようですが、竹田らしいイベントですが、今一つ賑わいといいますか、華といいますか、祭りという感じのものがあった方が良いのではないかと思います。今度は城下町ですから、岡城がメインではないということなんですけど岡城と城下町セットでありますから、ここのところを考えて昭和62年に800年祭が10月の20日から11月の8日まで模擬天守閣を披露しながら、10月の30日から11月の3日まで5日間岡城の西の丸を中心に大変なイベントが組まれました。竹田市岡城の岡藩に伝わる近郊の民俗芸能だとか伝統芸能、工芸画とか食の祭典、屋台村などです。それからイベントとしては、特殊な種子島の火縄銃の、あるいは砲術の実演だとか、後は菊人形は当時の義経に関係するのでその辺のところの菊人形だとか、そして菊花展を西の丸の広場で中心的にやります。西の丸から岡城本丸までいろいろな出店が出ておりまして、その5日間は大変な賑わいでありました。すごい売上げだったと思っておりますし、一つそういう賑わいの場も必要ではないのかなと、これは私の考えですけれども、非常に高尚な文化的なイベントプラス、そこら辺の仕掛けというか考え方はないのでしょうか、その辺をお聞きいたします。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) ありがたいご示唆をいただいたというふうに思います。当然、私どもも、今議員がご指摘いただきましたように、竹田市内における昔から伝わる民俗芸能あるいは伝統芸能、そういったものの祭典というものも、一つその中に組み込んでいけるとは思っていますし、もう少し関係団体と調整する必要がございますけれども岡城築城800年祭は岡城というところであったのですが、今回の400年祭にあたっては、竹田市の町の礎といいますか、基礎ができた町並みの形成にあたっているところでありますので、できればそういったものも町の中において、議員ご指摘いただいたような民俗芸能的なもの、あるいはそういった関連するような行事というようなものも組み込んで行ければというふうにも考えております。そういったものを開催するにあたっては場所の選定であるとか、期日の選定というものもございますので、それも含めて今後の協議会の中でも協議を重ねていきたいというふうに思います。当然、そういったものが開催される時にあたっては、議員ご指摘のように昨年まで行われましたパッケージ事業の中で新しく生まれてきた竹田の産品、異色の材料が揃っておりますので、そういった竹田市に伝わる食文化の伝承というものも当然含んで開催できるものというふうに思っています。できるだけそういったものもふんだんに盛り込んでいけるように考えていきたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員
    ◆5番(佐田啓二君) 是非、街にこの賑わいを取り戻すということで考えていただければというふうに思っております。イベントをせっかく盛りだくさんしておりますから、宣伝等を十分やって観光客の誘致等をする必要があろうかと思います。前段から広く周知をして、新聞、テレビ、旅行エージェント、JR、観光バス等で、そこら辺のところの部分の十分な対策をしていただきたいと思いますが、そこら辺のところはどういうふうにお考えか、お尋ねいたします。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 観光的なものの情報発信については後程、商工観光課長の方からご答弁させていただきたいと思いますが、私の方からは、この全体のものについての情報発信の方法についてお知らせをさせていただきます。本岡藩城下町400年祭の開催にあたっては、周年企画ということで竹田市400年の歴史を振り返る、あるいは調査研究を進める、その歴史と文化に誇りと自信を持って情報発信をするというようなことにしております。竹田市は、TOP運動による竹田ならではの、竹田にしかできない企画を展開しながら、パブリシティを活用することと、独自の情報媒体を連携しながら効果的に情報発信をしていきたいというふうに思います。なお、いろいろな工夫を凝らしながら、観光客の流入誘致、あるいは交流の人口拡大、そういったものをふんだんに行いながら、竹田ブランドの確立を図っていきたいというふうに考えております。 ○議長(加藤正義君) 商工観光課長商工観光課長(木下郁雄君) 宣伝等観光誘客の仕掛けはというご質問でありますので、観光課の方からお答えをさせていただきたいと思います。岡藩城下町400年祭の宣伝等観光誘客の仕掛けはというご質問でございますが、今年度のイベントにつきましても400年祭のプレ・イベントと位置づけて、事前告知の意味も込めまして今日まで取り組んでおります。観光サイドといたしましては、多くの観光客にお出でいただかねばなりませんが、まずは、市民の皆さんに、この取組を周知する必要があると考えております。年末年始には、お子様や兄弟姉妹の方がたくさん帰って来られます。絶好の情報発信の場ととらえておりますので、1月号の広報、ケーブルテレビで告知が有効であると考えております。年が明けまして2月の初旬から岡藩城下町雛祭りが行われます。今年は実行委員会もお雛様をただ飾るだけではなく、城下町の商家などに残る貴重な品物を展示するなどして盛り上げようということも考えていただいております。更には4月の春の一大行事であります岡城桜祭りも行われますので、それらのイベント情報と併せ、400年祭の情報発信をテレビやラジオ、更には観光情報誌などを通して行ってまいりたいと考えております。また、今年度取り組んでおります全国総合プロモーション事業でTNCという福岡の放送局を使って、1月から3月まで毎週木曜日に竹田市の観光情報を流す番組を設けておりますので、その中で福岡市民をターゲットに1月、2月、3月の観光情報と併せて岡藩城下町400年祭の情報を流す予定をしております。更には、大分県やツーリズム大分と共催して、福岡や関西方面などで行われます誘客対策事業でもPRを行ってまいりたいと考えているところです。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) 万全を尽くしていただけるというふうに解釈をいたしました。推進体制は万全かということと、その他何かお考えがあれば、お聞きをいたしたいというふうに思います。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 本400年祭にあたっての推進体制は万全かというお尋ねですが、先程も申し上げましたように市内の三十数団体の関連する文化、あるいは産業、そういったものの団体のトップリーダーの方々に協議会に入っていただいております。その協議会で協議をされてきた内容につきましては、その下に実行委員会の推進になる協議会を設けておりますので、そちらの方で十分時間をかけながら内容のあるものにするべく協議を重ねてまいりたいというふうに思います。そういった推進体制の中で、今年平成23年度は既に城下町400年祭プレ事業として開催をいたしております。明年に向けて事前告知の作業も行っているところではございますが、これまでの成果としてローカル外交の推進による国際姉妹都市ドイツのバードクロツィンゲン市やライプツィヒ市、それから音楽姉妹都市仙台市、世界遺産での平泉町、白百合交流の箱根町の方、あるいは嚶鳴協議会の嚶鳴フォーラムを通じた交流などの事業の中で、こういった宣伝も行ってまいりました。これから交流を重ねることによって告知をし、深めていきたいというふうに思います。なお、引き続いて連携を強化させるための400年、そういった位置づけで取り組んでまいりたいというふうに思っております。竹田市のこれまでの歴史や文化を振り返り、まちづくりに貢献していただいた個人の方々、あるいは団体の表彰も含めて単年度のイベントとして終わらせるのではなくて、400年の歴史を未来に展開していく、そういう一年にして取り組んでまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) どうもありがとうございました。非常に竹田の歴史、文化に根ざしたイベントを計画されております。それと併せて賑わいの場の創出ということもお願いをして、時間がありませんから次に移りたいというふうに思います。2番目に歴史的風致維持向上計画が策定、素案を検討中というふうに聞いております。24年度に向けて策定するということになろうかというふうに思いますが、これは非常に聞き慣れない言葉で難しい、堅い印象がございます。これはどういう計画でどんなことができるのか、そして竹田市にとってどんな良い効果があるのかいうのをわかりやすく説明をしていただきたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 文化財課長文化財課長(吉野健一君) お答えをいたします。歴史風致維持向上計画、これはどんな計画で、どのような成果を狙いとしているのかというご質問でございます。本計画につきましては、文部科学省、これは文化庁でございます。それから農林水産省、国土交通省の共管の法律であります「地域における歴史的風致の維持向上に関する法律」、平成20年11月に施行されております。通称「歴史まちづくり法」というものが制定をされたところであります。国が策定をいたします基本方針及び運用方針に基づき、市町村が歴史的風致維持向上計画を策定し、国の認定を受けることにより、法律上の特例措置や各種事業による支援措置等の活用が可能となり、地域の歴史的風致の維持及び向上に通じた地域づくりを行うことができるようになります。これらの支援を受けることにより竹田市において文化行政・まちづくり行政が国の支援により一層進むことが期待をされますことから、多様な文化財の価値の健全化による適切な保存・活用、それから文化の薫り高い空間の形成、人々の交流の発生、住民の地域への理解、地域に対する誇りの向上等が期待をされるところであります。以上で終わります。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) 本当に解りやすく説明していただいたというふうに思うんですが、なかなかやっぱり難しいですね。簡単に言えば国交省、それから農水省、文科省、この三つの国の機関が総合的に加わって歴史的な文化財だとか、そういう雰囲気のある建物だとか歴史的建造物だとか復元だとか、その制度を使って活用ができるということでいいんでしょうか。ありがとうございます。ということなんで非常に竹田市にとっては、まちづくりをする上で歴史的なものを残しながらのまちづくりということで、非常に有効な計画だというふうに思います。したがって、どんな計画で事業を進めていくのかということを以前説明をいただきました。一つは城と城下町、二つ目に石と水と農業遺産、それから三つ目に温泉と街道と文化的景観、いうふうに三つの分野において計画をしたいということを聞きましたが、そのイメージがもう少しよくわかりません。これについて説明をいただきたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 文化財課長文化財課長(吉野健一君) 重点区域として設定をしている各エリアのイメージについてご説明をいたします。まず第1点目でありますけども「国指定史跡岡城跡と城下町エリア」でございます。これは文禄3年、1594年播州三木から豊後岡へ移封を命じられた中川秀成により、岡城普請、城下町の町割りが行われ、岡藩の政治や文化の拠点として栄えた城下町竹田の基礎が築かれております。その城下町は今もなお、当時の町割りが現存し国指定史跡「旧竹田荘」、国指定重要文化財「願成院本堂」等の多くの文化財が残され、田能村竹田や瀧廉太郎などの偉人を数多く輩出する土壌を培い、今なお当時の面影のままの町並みから歴史と文化を感じとることができます。次に「石と水と農業遺産エリア」でございますが、これは竹田市南部の祖母山渓から派生をいたします谷部では急傾斜地を利用した棚田による水田耕作が行われております。近代以降それらの耕作地に農業用水を供給する国指定重要文化財「白水溜池堰堤水利施設」これ白水ダムであります。明正井路水路橋、音無井路円形分水などの灌漑施設が造られ、農業関連の近代化遺産として現在でも利用されておるところであります。最後に「街道と自然・文化遺産エリア」についてでありますが、これはくじゅう連山に国指定史跡中川家墓所、これは入山公墓でございます。入山公墓や国指定の天然記念物ミヤマキリシマやコケモモなどの自然景観を有し、山麓には肥後街道や日田往還の古道が整備され、沿道には野焼きや放牧によって維持されていた人為的な草地景観があり、また長湯温泉や七里田温泉の古くからの湯治場としての景観が残されるエリアということになっております。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) これは単に城と城下町だけではなくて竹田市全般にわたって活用ができるというふうに理解をさせていただきました。先般、10月の始めに青森県の弘前市に私どもは研修に行ってまいりました。あそこは弘前城を中心にそういう歴史的風致、歴史的建造物を維持、活用しながら大変なまちづくりを行っております。いち早くこの制度を取り入れてやっておるわけでありまして人口が18万人ということですからだいぶ竹田よりも大きいんですけども、その事業費も数十億ということでかなり大きくやっております。長いスパン、例えば5年単位の10年だとか、それ以上の部分の視野も入れてやって取り組んでおりますが、この竹田での計画をどのようなスパンで、この事業を進めていくのか、実現をさせていくのか、その点をお伺いをいたします。 ○議長(加藤正義君) 文化財課長文化財課長(吉野健一君) この計画のスパンをどのようにしていくのかという質問でございますけれども、その前に先程議員が研修の時のことを言われましたけども岡城の景観の整備について若干説明をさせていただきたいと思います。史跡岡城跡でありますけども、本年度から総役所跡及び城郭全体を対象とし、「岡城跡公開活用委員会」で施設の設置、植栽計画、登城手段等について検討をしていただいております。植栽につきましては平成21年度から23年度にかけ、雇用促進事業により南面、近戸口、北の尾崎において伐採を実施してきております。イメージとしましては「岡城真景図」等に描かれている江戸時代末の景観に戻す予定でございます。このためには、手入れの行き届いてない樹木等についても適当な伐採が必要であります。予算も今議会で提案をさせていただいておりますし、引き続き実施をする必要があるというふうに考えております。城下町においては、文化庁サイドからは伝統的建造物として価値を有する物件の保存修理、国交省サイドからは「街並み環境整備事業」による建造物の修景及び道路整備等の事業に取組をいたします。具体的には復元を目的とした建物の修理、周辺建造物の修景、電線の無電線化等のメニューから事業実施を行うと共に建造物等を活用し、人の息づかいが聞こえる街並みを再生していきたいというふうに考えております。先程の質問のスパンでございますが、この計画につきましては都市計画マスタープラン、景観計画等の策定と足並みを揃え、各計画との整合性のとれたものにしなければなりません。このため上位計画となる各計画の進捗状況に合わせた策定作業を行い、本年度中の素案の提出を目指し、現在策定作業を進めておるところであります。来年度中の計画策定及び認定を目指していきたいというふうに考えております。また計画期間につきましては、特段の定めはございませんが集中的な施策の実施を図る観点から、概ね5年から10年程度の期間を設定することが望ましいとされております。重点地区の国指定史跡岡城跡と旧城下町周辺に加え、重点地区予定地であります石と水と農業遺産、街道と自然・文化遺産での認定及び計画実施を視野に入れて竹田市における計画期間を決定していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) 三つの柱の中の今年度というか今回の計画については、城と城下町をメインにやるということのようですから、そこはしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。伐採も江戸時代の景観に戻すということで非常に楽しみにしたいというふうに思います。市内では電線の撤去だとかそういう計画もあるようでありますので、今後楽しみにしたいというふうに思います。一つ、今、樹木の伐採等の話も出ました。岡城の桜でありますけども、先程の弘前城が2,600本のソメイヨシノがあると、それから紅葉、松もそれぞれ2,000本程ずつあると、大変な手入れのしようであります。ソメイヨシノは100年を超えて、今、まだ青々として春は満開の桜を咲かせます。樹木は、さほど高くないんです。横に広がって手をかざせば届くぐらいのところに花がこんもりとあります。だから城郭から下を見れば一面が桜の花の海になるというようなことが想像されます。もう10月ですから、それでも枯葉じゃなくて桜の葉っぱが青葉でありました。それ程手入れが行き届いているということだと思います。弘前城のそういう樹木だとか諸々併せて、その管理費が10億円かかるそうでありますけども、それでも、その観光客の入り込み、その経済効果を考えた時にペイをするとお釣りがくる。入場料は天守閣だけが300円です。ほかのところは無料です。桜の木1本1本にチップを、一つ一つの木の情報がコンピューター管理できているんです。この木の状態はどういうことだと、様子が悪ければ手入れをするんです。市の職員で専属の樹木医を二人置いて、そして具体的に管理をするのは管理会社に委託をするという格好で10億円程かかるということなんです。岡城の我々は、ソメイヨシノあたりは50年から60年が寿命かなと思っていますが、これを見た時に100年を超してそれでもまだ綺麗な花をいっぱい咲かせている。ここら辺が今度、人事の問題というか人の問題になりますんで、岡城の桜、あるいは松も随分減りました。紅葉は非常に立派なものがいっぱいあります。ここら辺のところの管理で、そういう専門的な人材を投入して管理をしていくという部分、お考えがないか市長にお聞きいたしたいというふうに思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(加藤正義君) 市長 ◎市長(首藤勝次君) お答えをしたいと思います。日本全国のお城に関しては特集の写真集とかが出ておりまして私も興味をもって見ておりますが、具体的にどういう戦略をもって、どういう管理体制をもって、あれだけのものが維持されているのか、今、先進地研修をされた佐田議員からの報告を受けまして、相当な人件費、経費を使ってその管理保護に努めてるんだなあということを改めて思い知らされたところであります。岡城につきましては、私は本当に天下の名城だというふうに思っておりますし、来年の400年祭を一つの契機にして、より多くの皆さん方が、この岡城を訪れていただけるような、来ていただかないとその良さがわからないということでありますから、どうしたら来ていただけるのか、その樹木の管理のことも含めて、しっかりとこれから政策としてとらえていかなければいけないなというふうに思っています。先代が残してくれた、これだけの遺産でありますから、今を生きる私達が、それをどういうふうに活かしていくか、しっかりと考えてまいりたいというふうに思っております。非常に示唆に富んだご指摘をいただきまして、ありがとうございました。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) ありがとうございました。まだまだ質問したい事項ありますけども時間がありませんから次の質問に入らせていただきます。三つ目は、地域審議会答申に対する竹田市の施策であります。竹田、荻、久住、直入各地域から地域審議会の答申がなされておりますけども、この答申について市として今後どのように整備をして対応していくのかを基本的な考えをお伺いをいたします。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 地域審議会でありますが、合併によって地域住民の方々の意見が市の施策に入りにくくなるんではないか、あるいはそういった懸念があるんではないかということで、行政政策全般について、よりきめ細やかに住民の方々の意見を反映していくために創設するということで合併特例法の規定に基づきまして、合併前の4つの区域、今、議員ご指摘いただきました4つの区域ごとに設置をいたしております。これは地方自治法に規定されている附属機関ということになります。委員さんについては市議会の議員さん、あるいは公共団体を代表する方、識見を有する方、公募による市民の中から市長が委嘱していくと、委員についても20人以内で構成することといたしております。その審議の内容についてでございますが、当該区域にかかる市の基本的な構想等の策定、あるいは市長が特に必要と認めるような事項について市長の諮問に応じて審議をしていただく、そしてそのことに基づいて答申をしていただくというふうになっております。竹田市の地域審議会のあり方については、これまで議会の方にも皆様方とも意見交換をさせていただいた経過もありますけれども、諮問機関として諮問し、課題や要望をお聞きし、審議答申をいただいているところであります。これは対話行政の一環として政策反映をさせていただいているところでございます。更に審議会の答申をフォローしていくためにTOPミーティングを開催し、答申を基軸により多くの市民の方々の声を聞きながら議論の深堀りを進めながら推進してきたところであります。直近では10月26日に荻地域で、そして12月6日には久住地域でTOPミーティングを開催してまいりました。こうした対話行政から生み出された成果の主なものといたしましては、荻町における特別養護老人ホームの設置、公民館の分館の整備、花水月の再生、白水ダム周辺環境整備、双城中学校の跡地を大学連携等の中で利活用していくといったものは既に実現をいたしております。また、国民宿舎直入荘のリニューアルや久住高原の再開発、そういった問題についても、その方向を議論していただいているところであります。地域審議会は、それぞれ地域固有の課題を把握するための組織として尊重していきたいと考えておりますし、その取り扱いについては政策に反映させるように調査研究、努力をしているところでございます。以上であります。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) それぞれの地域で地域振興が怠らないようにということで、皆さん真摯に議論されて出した答申でございますから、その答申を尊重しながら反映をしていくという答弁いただきましたから、是非よろしくお願いをいたしたいというふうに思います。財政等を見合わせながらということでもありますから、この経過については開示をするということでよろしくお願いをいたしたいと思います。もう一つ具体的にお聞きをいたしますが、答申の中の竹田地域の分でありますけども、竹田地域の答申の中に岡城、城下町の再生について岡城会館の閉鎖に伴い総役所や岡城の修復、復元を含めた岡城周辺整備について、どのような方針なのか答申がなされておりますから、そこのところをお伺いをいたしたいというふうに思います。先程、文化財課長が少し、ここに関連する部分があったとは思いますが、そういう部分で一つの考えがあれば出していただきたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 文化財課長文化財課長(吉野健一君) お答えをいたします。竹田地域審議会での答申で岡城のことについても答申が出されておりますので、現状と今後の考え方等についてご説明をさせていただきたいと思います。まず、岡城総役所跡に建設されておりました岡城会館が閉鎖をされることとなり、撤去後の総役所跡の機能と役割、竹田市の観光、地域活性化の主要施設であります岡城の総合的な整備を図ることから、専門家による岡城跡公開活用検討委員会を発足し、検討を始めたところでございます。これまでの城内の整備につきましては、公有化を進めるとともに家老屋敷等の調査、復元整備等を実施してきたところでございます。景観整備についても今後樹木の植栽や不要木の伐採等の整備を行う予定にしております。また高齢者や移動制約者の登城については、現在タクシーの利用、又はマイカーの通行許可により対応をしておりますが、道路の幅員が非常に狭くて危険な状況となっております。今後、岡城跡公開活用検討委員会により、総役所跡のガイダンス施設の建設、周辺景観整備、城内の主要散策ルート、高齢者や移動制約者の登城の手段、方法等も含め岡城を文化財として、また観光の主要施設として総合的に整備、活用を図るための方針をまとめ、早急に整備に着手したいというふうに考えております。ちなみに委員会では登城の方法として高層エレベーター、あるいはトンネルの動く歩道等の漸進的なアイデアも出されておるところでございます。予算規模等も考慮しながら、今後更に検討を進めていきたいというふうに考えております。以上であります。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) 一つ気になるのが、今、答弁ありましたが移動制約者、高齢の皆さんの登城手段でありますけども、エレベーターだとか、意見の中にもあるというふうに聞きましたが、国指定の文化財で史跡でありますから非常に制約が厳しいのかなと、私、以前全員協議会の中で申し上げたことがありますが、一番早い目の先の手法として、テーマパークに行きますと遊覧車が、とにかく場内ぐるぐる回って行けるという車がありますが、ああいうのを岡城に駐車場から本丸の下を通って西の丸までシャトルみたいにするのが一番、今の現実的な対応としてはいいのではないかなというふうに思います。それは市内のそういう旅客業者の皆さんに委託をするだとか、いろいろな方法があろうかというふうに思いますが、一つはそういう方法を考えていただくのが移動困難な皆さんに最も早く現実的な対応としてあるのではないかなというふうに思いますんで、この点検討を是非いただければというふうに思います。答弁があれば出していただきたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 市長 ◎市長(首藤勝次君) 私の方から答弁をさせていただきます。先般も佐田議員からご指摘があった案は十分に検討に値すると思っています。世界的にみても今回私も欧州の方を見学をさせていただきましたが、世界遺産に登録をされているもので超近代的な方法をもって遺産を味わえる、楽しめるというような方法手段を使っているというのは本当に目を見張るものがありました。今の遊覧車の話ももちろんでありますが、岡城は広さ、そして高さ、景観の素晴らしさ、石組みの超人的な作業等をどういうふうに楽しんでもらうか見ていただくか、そのことをしっかりと考えていく必要があるだろうというふうに思っています。委員会の中では東京工業大学の名誉教授であります平井先生からも、あの専門家からも景観を崩さずに、いかに岡城を楽しめるかという方法を提示をしていただきまして、私の方も考えが及ばなかった学者がこういう視点で文化遺産をとらえるのかなというような意見も出されました。今、担当課長がお話をさせていただきましたように、エレベーターとかトンネルの中の人道、動く道みたいな構想も、先生方から出されてきているというようなことを考え合わせると、九重大吊橋じゃありませんが、やはり一大観光地として再生をなすための、そういう方法論もあるということを視野に入れて皆さん方としっかり議論をして費用対効果を考えながら、やれるもんならしっかりとやっていく必要があるだろうと、中途半端な方法では私は観光客は戻ってきにくいのかなという気がしておりますので、そのあたり今しかないのかなという想いもありますので、しっかりと検討して皆さん方とまた議論させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(加藤正義君) 5番、佐田啓二議員 ◆5番(佐田啓二君) 十分な議論をお願いを申し上げまして、時間が来ましたので一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(加藤正義君) 以上で、5番、佐田啓二議員の一般質問を終わります。ここで10分間、11時10分まで休憩いたします。     休憩 午前11時0分     再開 午前11時10分 ○議長(加藤正義君) 再開いたします。1番、阿部雅彦議員 ◆1番(阿部雅彦君) 議席番号1番、新風会阿部雅彦、発言の通告によりまして一般質問を行います。今回の質問は2点でございます。まず1点目に教育行政の取組について伺います。そして、2点目につきましては、子育て定住促進住宅とその条例の取組について質問をさせていただきます。最初の教育行政の取組についてでございますが、まず日頃より学校教育現場や社会教育現場、そして地域の現状に立ちまして関係各課が真摯に教育行政の取組を推進していただいておりますことに、まずは敬意を表し感謝を申し上げたいというふうに思います。今後とも明日の竹田市を担う子ども達のために、是非とも竹田市独自の教育行政の取組が一層進められますことを切にお願い申し上げたいと思います。では、1点目の項目でございますが、竹田市教育行政に関する点検評価の報告書について伺います。これは、昨年度の取組を対象としてまとめられておりまして、今年8月に初めて議会、議員の方にも報告がございました。これは根拠となった法令として「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」が改正をされました。新たに教育に関する事務の管理及び執行状況の点検及び評価が規定をされまして、その第27条の1項において「教育委員会は、毎年その権限に属する事務の管理及び執行状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成して、これを議会に提出するとともに公表しなければならない」としております。今、これだけ地方分権や地方主権が叫ばれている中にありまして、この、国からの地方教育行政に対する点検評価の実施に対して、これをどのように考えているのか、また竹田独自の地方教育行政に取り組んでいる行政現場や学校現場、また社会教育現場、地域、その自主性や主権、こういうものが果たしてどれだけ尊重、保障されるのか若干心配な面がございます。このような重要な点も含めまして、この点検評価の報告書が本年度の教育行政の取組や、来年度の予算編成、これにどのように活かされようとしておるのか、まず伺いたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 教育総務課長教育総務課長(甲斐健三君) 阿部議員のご質問にお答えいたします。まず竹田市教育行政に関する点検評価報告書の取組の成果と課題はということでございます。この教育行政に関する点検評価の趣旨は、点検評価を実施することにより課題や取組の方向性を明らかにし、効果的な教育行政の一層の推進を図ることを目的としております。また、今、阿部議員も言われましたとおり、これらの内容を議会、市民に報告することで市民への説明責任を果たし、信頼される教育行政を目指そうとするものであります。これらから得られる成果でありますが、竹田市の進める事務事業の全ては総合計画や、それを補完する竹田市新生ビジョン、TOP運動などの根拠に実施されているわけですが、日々の仕事の根拠と目標を改めて職員が認識することができた、これがまず成果として挙げられると思います。また、評価点検には、外部評価委員といたしまして大分大学の山崎清男教授や、市内中学校でこれまで教鞭をとられていた、現在は小中学校の学校評議員足立正典先生のお二人に専門的立場からの意見をいただき、外部評価として報告書にまとめさせていただいております。これまで、ややもするとお手盛りがちであった従来の内部評価の結果を、外部の目と照らし合わせられるようになったということで一定の緊張関係を持たせることができるとともに、市民ニーズの把握や有識者の知見などから施策・事業の正当性を検証することが期待できると考えています。更に、この評価・点検では各課の事業毎に成果、課題等を記述する様式としていますが、これらを市民に向けて明確にすることで行政だけでは解決や改善が困難な問題を市民と共有し、解決策をともに考えることも期待できるのではないかと考えています。市民にとって、この点検評価が教育行政の受益者としての立場から施策・事業の検証することにとどまらず、市民の立場から行政職員が見落としがちな視点を取り入れ、市民にとってより望ましい施策・事業が展開できる仕組みづくりの一端を担うことができたのではないかと考えております。更に、点検評価の課題でありますが、市民に理解しやすい評価、指標を設定し点検と評価、そして修正と計画、予算化と実施のサイクルを継続することが何よりも大事だと考えております。お二人の外部委員に助言いただきながら、一層市民にわかりやすい点検・評価としていきたいと考えております。次に、お尋ねの本年度の教育行政の取組や次年度の予算編成にどのように活かされようとしているのかということでございますが、まず教育行政の取組にどう活かすかでありますが、この点検評価は年度途中に前年度の評価をするということで予算などの対応は翌年度対応ということになり、タイムラグが発生することになります。事務事業、それぞれのボリュームも違うということになりますが、本年度実施可能なものについては極力実施するということは基本であります。お二人の外部委員にいただいた貴重な意見を、ある時は新たな指標として、ある時は背中を押される意見として事務事業に取り組んでまいりたいと考えております。次に、次年度の予算編成についてでありますが、この点検評価の様式は、先程も申し上げましたが事業毎の達成度を前年度、当該年度、翌年度と3か年で比較し、事業の動きが見えるようになっております。それぞれの課で事業毎の点検・評価を実施し、その時点で将来計画がどうなっていくかということも議論をしております。次年度予算については、それらを反映して現在各課で予算要求をしているところであります。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 1番、阿部雅彦議員 ◆1番(阿部雅彦君) まさに、今、地方自治体の自立、地方から国への政策提言の重要性、これをよく市長が言われておりますが、教育委員会においても地方教育行政が自立をしながら行政現場や学校現場が主体性をもって、地域と一体となって教育の施策や制度の提案、及び教育実践をしていく時だろうと思います。そういう意味において竹田市の教育行政は、地域の声や学校現場の声、市民の皆さんの声を活かして、今、課長の答弁の中にもあったと思います、その連携で、より一層竹田のオリジナルな取組を推進していただきたいと要望しておきたいと思います。次に、教育行政の報告書にあります点検評価シートにあげられております、具体的な施策3点に絞って伺います。昨年度の成果と課題を踏まえまして今後の展開方針が打ち出されておりますが、現在どのような取組が進められておるのか伺いたいと思います。まず1点目に学校教育の充実における学力向上と教職員研修事業の取組について、その成果と課題をどのようにとらえておるのか伺います。この学力向上については子ども達の学ぶ力、生きる力を伸ばすための学力をどのようにとらえているのか、そして子ども達の学びの場を作る教職員に相応しい研修事業とは一体何なのか、これらの点も含めて取組の成果と課題をお伺いします。 ○議長(加藤正義君) 学校教育課長学校教育課長(畑山誠二君) お答えをいたします。教育委員会は、ここ2年間教育のまちTOP運動を提唱し、子ども達に育む力として夢に向かって挑戦し、自己実現を図ろうとする力、他者と共に豊かな生活を築こうとする力、そして故郷竹田を愛し、未来を切り拓こうとする力をあげまして、知・徳・体の調和のとれた子どもの育成を目指して取組を進めてまいっております。こうした教育の実現には竹田市の教職員が目標を共有し、教育実践を高め、授業改革を進めていくことが大切であると考え、教職員の各種研修事業を行っております。平成22年度の学力向上対策と教職員の研修事業としましては、学力向上に向けた研究指定校を2校置き、3か年の計画で研究を進め、竹田市全体に広げていく態勢づくりを行いました。また、東京大学との連携による協調学習という新しい学習スタイルの導入にも着手しました。更に、学校研究推進や事業改革をテーマにした研究担当者研修、地域の文化財や社会教育、不登校対応などをテーマにした初任者研修や10年経験者研修などを行ってきました。このような取組の中で、学力の一つの指標となる県の基礎基本定着状況調査の結果も県平均と比較した時、成果と思われる伸びが見られております。小学校では、国語算数とも、平成22年度は若干下回っておりましたけれども、平成23年度4月の調査では、国語は若干県平均を上回り、算数も県の伸び率よりも大きくなっております。中学校においては、県平均を大きく上回りまして県でも上位に位置しております。しかしながら課題として、定着状況を分布図として見た時に二つの山ができる状況があります。平均としては伸びているものの一方で学力差が広がっている点は危惧しているところでございます。そこで今後の課題と展開方針として、下位層の学力引き上げを図るために更なる授業改善、指導方法の工夫改善に取り組むこととし、竹田市の教職員が学び合う研究会を組織していくことにいたしました。今年度は、子どもが役割を持って積極的に授業に参加をし、コミュニケーション力を高め、また成果を味わえるという新しい学びとしての協調学習をいろいろな教科に広げていくようにしています。東京大学の先生を招き、授業を見合って学ぶ研修会を2回持ちました。今、大変注目を集めており近隣からも視察が来始めております。どの子も意欲を持って学びに臨む姿が見られる授業スタイルで、課題である下位層の子ども達への効果も期待されているところでございます。また、学習効果を上げる下支えとなるのが、学習集団の質的向上です。学級を安心して学べることのできる集団としなければなりません。そのための研修として、本年度は新たに学級づくり研修なるものを企画しました。これまで3回実施し、希望する教職員が延べ61名受講したところです。昨年指定した学力向上指定研究校の研究も2年目になりまして、中間発表会を持ちました。南部小学校と竹田南部中学校が公開発表を行い、授業方法、学校体制づくりを学び合う研修の場としたところであります。ほかに支援を要する子ども達への指導はどうあればよいかを学ぶ特別支援教育コーディネーター研修も今年度からは竹田市教育委員会事業として独自に企画をするようにいたしました。これらの研修と各学校が独自課題をもって行う学校研修を上手く組合わせ、教職員が授業改善を重ねていくことで子ども達の意欲や関心が高まり、知識、技能、そして表現力、思考力、判断力、そういったものが培われていくと考えております。学力の向上につながる研修の場を今後も講じてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 1番、阿部雅彦議員 ◆1番(阿部雅彦君) もう少し、更にお伺いをしたいと思いますが、今、世界の教育は子ども達や教職員の自立や自主性を大切にする方向に進められておりますし、経済界もグローバル化による絆を模索しているところでございます。日本の教育は世界標準で競争力の高い人材に育てることなどを基本理念に、競争という文字が未だに溢れております。競争よりも、今、求められているのは共感や共同、これらが目標として大切な時だといえます。グローバル化を古い競争原理と勘違いしているのが今の日本の教育ではないでしょうか。日本の教育は、金太郎飴式の凡才型教育と言われております。どこでも同じような型にはまった、独自性の少ない教育が行われております。世界の教育で、学力世界トップクラスの北欧フィンランドの教育は、栽培型と言われております。よく耕した土地に種を蒔き、適度の水、温度、肥料、害虫駆除を施しまして種を蒔いたその野菜や花は、自分自身の力で生き生きと伸び伸びと成長していけるように子ども達の教育が実践をされているところでございます。まさに生きていく力、人生において困難に遭遇した時に、その問題を解決できる人間的な力を養っているのが、このフィンランドの教育の神髄でございます。是非、私もこのフィンランドの学校教育現場に勉強に行ってみたいと思っておるところですが、私の知り合いがこの現場を視察にまいりましてお話を聞きましたので、一例として挙げさせていただきたいと思います。フィンランドの学校では、子ども達を競争させたりランクづけをしたりしておりません。また、教職員は採用されると人事異動というのがなくて、その学校現場の教職員が一丸となり、教師自らが成長できるように教職員と市で自主的な研修をしながら、子ども一人ひとりに学ぶ力をしっかりとつけております。まさに、ここに学校教育の重要な点があると考えます。大分県や竹田市の教育行政の取組を以上のようなことから振り返った時に、これらの点についてどのように考えるか見解を伺いたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 学校教育課長学校教育課長(畑山誠二君) お答えいたします。フィンランドの教育事情については、日本の諸制度と大きく違いますし、歩んできた歴史も教育に対する国の政策も違うようにあります。しかし、議員のおっしゃるように生きていくための力、困難を乗り越えていける人間的な力を高めていく教育、そういったことを目指すというフィンランドでも日本でも同じであるというふうに言えます。生きる力を持った子ども達を育て、国際的な視点をもって教育にあたることは同じですから、大いに参考にさせていただきたいというふうに思います。その上で、指摘のありました点数による競争やランクづけ、あるいは教職員の人事異動の問題や自主的な研修ということにつきましては、国や県の動向の中で議員が懸念されていることも理解できますけれども、竹田市としての取組についてはその運用面の中で配慮していきたいと考えております。行き過ぎた競争や固定化したランク付けということになれば弊害も予想されますけれども、先程の生きる力としての人間関係力を培う上では、他者と自分の置かれた位置を確認することは重要だというふうに考えますし、各種学力調査についてもその結果は教職員の指導のあり方の見直しにも役立っておりますし、子ども達の自己分析になりますし、意欲や関心にもつながると考えております。教職員の人事異動については、今、大分県教育委員会が広域化を進めております。広域人事の中で地域学習の充実、あるいは地域に根ざした教育活動などへの弊害を心配されているのだろうかと思うんですけれども、学校がそれぞれの地域にある学習素材を系統的に学ぶ教育課程を組織的に積み上げ、教職員がその成果を共有しながら蓄積していく、その積み重ねの中で補っていかなければいけないというふうに考えております。また、教職員の主体的研究について竹田市においては竹田教育研究会が組織され、教職員同士が学習素材や指導方法の研究などに力を入れて取組がなされております。研究のための時間確保が難しくなっているのが現実ですけれども、今後も子どもの力を付けるべく実態把握や授業改善につなげられる研修を保障していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 1番、阿部雅彦議員 ◆1番(阿部雅彦君) もう一つ例をあげてお話をさせていただきたいと思いますが、私が教職員時代に小学校の6年生を担任をさせていただいた折ですが、理科の学習で地層の学習を地域の素材を取り上げて実践をしたことがございます。今週の18日、日曜日に、TSG構想の一環としまして由学館セミナーの第3回目が開かれます。内容が大変楽しみなんですが、地球を科学するということで、世界の阿蘇火山の火砕流堆積物が造る竹田の地形と地質というテーマでございます。多くの市民の皆さんに来ていただきたいと私も思っておるところでございますが、私が受持った6年生で理科学習で地層を取り上げた際、地域の素材を取り上げようということで小学校の周りの現地を調査をして回りまして、何時間もかけて竹田独自の地層の学習計画を立てました。自主編成による、この学習内容は世界の阿蘇火山噴出物が造る竹田の地層というテーマでございます。教科書にはないわけですが、教科書一辺倒ではなく、ふるさと竹田の歴史や自然の素晴らしさを子ども達と一緒に学習をして、地域をよく知るためのこの地域学は子ども達、もちろん教師も含めまして生き生きと学習に取り組むことができ、また子ども達が将来竹田に戻ってきた時には、必ず竹田の地域づくりの力になると信じて実践をしたものでございます。点数学力に縛られずに、子ども達や教職員、教育現場が自立をしながら自主性を持って生き生きと取り組める教育環境を作ることが、まさに真の学力、生きる力や問題解決能力を作る力につながるというふうに考えます。そのような竹田市の教育行政の取組を期待をしまして、次の質問に移らせていただきます。次に、学校教育施設の整備充実及び学校規模の適正化について伺います。小中学校の統廃合問題につきましては、統合協議の進捗状況などを考慮して推進すると同時に、現在統廃合を防ぐ取組について農村回帰推進事業や子育て定住促進住宅とその条例の取組などが併せて実践をされております。このように学校統廃合問題がある中で、統廃合を防ぐ取組との関係をどのように考えているのか、この統廃合を防ぐ取組は地域を守るためにも、また竹田市の人口増加策にとっても大変重要な政策でございます。今後地域の皆さんと一緒にどのような事業展開を、考えを併せて持っているのかお聞きをいたします。 ○議長(加藤正義君) 教育総務課長教育総務課長(甲斐健三君) ご質問にお答えをいたします。学校統合と統廃合を防ぐ取組の関連をどう考えているかということでございます。まず、市内の小中学校の状況をお知らせしますと、児童・生徒数は今年10月1日現在で小学校が13校で935人、中学校が6校で491人であります。これを実際の合併直後の17年と比較をしてみますと、小学校が15校で1,170人、この時点で235人です。中学校6校で656人、マイナス165人となっておりまして、自治体合併後、全体でも子ども達の数は22%も減少しております。このため教育委員会といたしましては、集団による学習や部活動を行うことができるよう教育環境の整備を図るため、保護者、地域などのご理解をいただきながら学校統合の計画も推進しているところであります。全国的な就学人口の減少傾向から、小中学校の統廃合の件数は増加傾向にあります。それに伴った小中学校の適正配置は、多くの自治体が重い課題として持っているところでもあります。混沌とした、先行きの危うい地方財政の問題、学校の小規模化による教育課題、親や地域の要望など諸条件が様々に絡み合い、学校の、統廃合するか存続するかの判断には多くの問題をはらんでおります。小中学校、幼稚園などが地域コミュニティのハブであり、学校数の圧縮は簡単な作業ではないと国立教育政策研究所の報告書にも記述をされております。学校や幼稚園が、ただ単に教育施設としてのみ地域に存在しないという報告であります。このような中、竹田市では今年度首藤市政の中で、市外からの定住人口の増加や、農村回帰などを目的とした子育て定住促進住宅の建設を実施するなど、積極的な政策を展開しているところでございます。また、地域の助け合いによりまして放課後の学童保育を実施しようとする動きも聞いております。これらの動きは、いわゆる周辺部の小規模校の児童生徒数の維持、増加に少なからず可能性を見いだすものであると考えております。教育委員会といたしましては、他方で学校再編という基本的な計画も持ちつつ、首藤市政の積極的な政策に保護者とともに期待をしているところであり、できることは一緒にできることをしてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤正義君) 1番、阿部雅彦議員 ◆1番(阿部雅彦君) これまでの質問の中で教育行政、特にその中で学校教育の取組としまして学力向上と教職員研修事業、そして学校統廃合を防ぐ取組について質問を続けてまいりましたが、今月12月の「広報たけた」の中にも3ページを割きまして教育について語られております。そこで、今後の竹田市の学校教育の展望、方針について見解を教育長の方にお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 教育長 ◎教育長(吉野英勝君) 阿部議員におかれましては、教育行政、並びに学校教育をはじめとする、あらゆる分野で私たち教育委員会に多大なご支援をいただいていることについて、この場を借りて感謝を申し上げたいというふうに思います。さて、お尋ねの件については、教育のまちTOP運動が今後どういうふうに持って行くのかというようなことになろうかと思いますが、先程から答弁しておりますように、教育のまちTOP運動も2年目を終えようとしていまして、2年目の総括と来年度への課題の整理、そして方向性を定めるというふうなことであります。幸いに竹田ケーブルテレビで紹介されまして、更に議員おっしゃるように市報にも掲載をさせていただきました。子ども達の全人格的な成長と共に生きる力を育む教育の確立を目指して、竹田らしい、竹田ならではの教育運動を、これからも更に進化・発展させていこうというふうに思っています。先程から説明していますように、コミュニケーション能力を更に高めるための東京大学との連携による協調学習、そして逆に小規模校の弱点を補強するT事業、更に先程も出ましたが、ふるさと竹田に誇りを持ち、そしてふるさと竹田で育ち、そしてふるさと竹田を知る。そのような地域学もこれらの課題となっています。そういうものを更に深めて実践をしていきたいというふうに思っています。更に、それを支える生活の基盤、学習の基盤、そういう基盤づくりの徹底、これも生活トップテン、学習トップテンという形で紹介をさせていただきましたが、それも重ねて繰り返し繰り返しやるつもりであります。そして、「あいさつの響き合うまち竹田」を目指すあいさつ運動も、更に更にこの根底にあって市民の皆様にご協力をお願いをしているところであります。それから、子どもを取り巻く環境については、議会1日目の子育て定住促進住宅、更にそういう議論が随分ありましたが少しでも人数が増えることには大いに歓迎したいし、また喜びたいというふうに思うし、また学校に地域に活気が出るものというふうに思っています。また、放課後子ども教室、あるいは放課後児童クラブ等も政策で実施されておりますが、そういうものを全部叶わして竹田の力として、そして竹田の持っている全てのものを結集して、更に教育のまちTOP運動に、息吹、魂を吹き込んでいくということがこれからの課題だというふうに思っています。そのことによって、更に竹田の学校は、そして教育は発展するものと信じています。どうぞ全市民の力をお貸しいただけるようにお願いしまして、答弁に代えさせていただきます。 ○議長(加藤正義君) 1番、阿部雅彦議員 ◆1番(阿部雅彦君) 教育長のお話の中にも出されましたが、様々な教育課題がございますが、子ども達を是非中心とした、子ども達のための学校教育力や家庭教育力、そして地域の教育力、これらのことを考えながら行政の事業展開と地域住民、PTAの皆さん、学校現場との連携をより強めていただいて、いろいろな事業の一層の推進を要望いたしまして、次の質問に移ります。三つ目に社会教育の充実及び芸術文化振興の施策について伺います。市民の皆さんや参加者などの声を、もっと活かした取組にできないか質問しながらご提案をいたします。残念ながら本年度事業がストップをされました「ゆうあいみーてぃんg」、高齢者大学、声楽コンクールの三つに絞らせていただいてお聞きをいたします。まず、「ゆうあいみーてぃんg」につきましては、参加者が大変少ないということで事業が打ち切りとなっておりますが、若い皆さんの出会いの場を作るためにも有意義な事業だったというふうに思いますし、もっと若い方の、対象者の声をお聞きしたり、又は民間に事業委託したり、官民協力して新たな取組の継続も考えられるというふうに思っております。一つの取組の例でございますが、富山県では県内最大の出会いの場づくりとして「とやコン」、富山でのコンパという意味ですが、男女250人ずつの合同コンパなる取組をしております。これは、単なる出会いの場を提供するだけではなくて、グルメを楽しみながら商店街の飲食店も回るということも取り入れ、経済効果まで視野に入れた大変ユニークな取組でございます。竹田市にとりましては、大変参考になる取組ではなかろうかと思います。是非、事業の復活も要望して、この点について伺いたいと思います。二つ目に高齢者大学についてでございます。竹田学級、久住学級、荻学級、直入学級、合同学習会や毎月開催しているそれぞれの学級の折に実施されているアンケート調査がございます。それに書かれている多くの参加者の皆さんの声がどれだけ活かされているのか、運営内容や方法についてお伺いをします。三つ目に声楽コンクールについて伺います。「広報たけた」にも13ページを割いて65回目の記念音楽祭の歴史とその内容、素晴らしい声楽家を生み出した実績がつづられ、市民の皆さんも改めて、この声楽コンクールの良さを、素晴らしさを見つめ直したのではないかというふうに思っております。そこで、大分県はもちろん、全国でも例をみないこのコンクールを更に素晴らしいものに作り上げていくために、全国からの参加者をはじめ、全国の音楽関係者、学校関係者などの声をもっと活かした取組ができないのか、併せて質問をさせていただきます。 ○議長(加藤正義君) 生涯学習課長 ◎生涯学習課長(藤原誠一君) お答えいたします。「ゆうあいみーてぃんg」につきましては、少子化対策の一環として関係する課で、平成20年度から3か年事業を展開してまいりました。若者に対して出会いの場を提供し、何組かは結婚へとゴールいたしましたので、一定の成果があったのではないかと考えております。今年度からこの事業は行っておりませんが、若者の定住ということからも、課を超えた形で若者が出会うための機会がないか行政と民間が連携して取り組むなど、新たな方向性を見出せればと思っております。次に、高齢者大学についてですが、竹田市高齢者大学は、「このまちの市民であることに誇りと責任をもち、明るく豊かな市民生活と愛する郷土の発展に寄与する高齢者を目指そう」を基本方針に竹田市に在住する概ね65才以上の学習意欲のある方を対象に実施しております。竹田学級、荻学級、久住学級、直入学級の4学級それぞれで活動しておりますが、学習会を開催した折にアンケートをとり、できるだけ皆さんの声が反映されるようにと受講生の代表で組織される運営委員会で、その意見を取り入れながら企画実施しております。最後に声楽コンクールは、戦後まもない昭和22年から瀧廉太郎先生を顕彰する記念行事として開催されてきております。このコンクールは瀧先生を顕彰するというほかに、世界に羽ばたく若き声楽家を育てるという大きな目的を持っています。65年間という歴史において、このコンクールは市民で組織する実行委員会、音楽専門分野の方々による運営委員会でいろいろな議論の積み重ねや地域の皆さんの支援により、竹田市の大きなイベントの一つに定着したものと考えております。内容もライプツィヒの音楽大学との関係でライプツィヒの後援をいただいているほか、瀧先生の遺作「憾」の楽譜レプリカを副賞とするなど、毎年創意工夫をしてきております。旧1市3町の4か所に横断幕やのぼり旗などを利用して周知活動をするなど、全市的に行ってまいりました。また、市民の方からの意見として提案がありました喫茶コーナーの復活は、出場者と聴きに来られた方が和やかに交流できる場として好評をいただいており、その結果、市民参加の場が広がり、聴衆の増加につながったと考えております。いろいろな方面からコンクールに関わった方の感想につきましては、広報たけた11月号に特集で紹介をしています。今年は29都道府県32名の出場でしたが、全日本ということから将来的に全ての都道府県から参加していただくような、また、全ての音楽関係者から、あのコンクールを目指すのだというものにしていくため、出場者や聴きに来られた方にアンケート調査をしたり、審査員をはじめ、音楽関係者などいろいろな方の意見をいただき、よりよいコンクールにするよう努力してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(加藤正義君) 1番、阿部雅彦議員 ◆1番(阿部雅彦君) 是非とも「ゆうあいみーてぃんg」の新たな形での復活を要望したいと思いますし、高齢者大学や声楽コンクール、この素晴らしい取組に対して参加をする若い世代やご高齢の世代、そして全国から集まってくる声楽家を目指す高校生の皆さん、それぞれの皆さんが是非参加をしてみたいと憧れるような事業に作り上げていけるよう、更なる努力を続けていただくことをお願いしたいと思います。次の質問に移らさせていただきます。2点目でございます。子育て定住促進住宅の取組とその条例について伺いますが、一般質問初日に渡辺克己議員より、この点について質問がございまして定住促進住宅の入居者募集の状況や今後の本施策の方向性がわかりましたので、1点だけ、要望だけさせていただきたいと思いますが、今年度4棟、来年度に2棟、再来年度に2棟というような計画が立てられているということと、今後はその政策展開、実施状況を十分見極めながら集合住宅も含めて、この政策の拡大というか、しっかりとした取組を続けていきたいという答弁がございましたので、しっかりやっていただきたいというふうに要望をしておきます。それで2つ目の市外県外から竹田市への移住を希望している子育て世代の新規就農希望者に対する支援策を提案し、情報発信をしてはどうかということについて、お話を出したいと思います。先日、福岡県北九州市より竹田市に移住して新規で農業を始めたいと、そしてこの竹田市で暮らしたいという30代のご夫婦と2才と1才になる二人の子どもさんのおられる4人家族の、お父さんとお話をする機会がございました。その若いお父さんは、会社勤めを辞めて目標である農業をやりたいと、竹田のこともいろいろ調べましたが、家族会議をして是非とも竹田に移住したいということを決めたそうでございます。まず、農業は初めてということなので研修をしながらでも生活をしていかなければなりませんが、自立できるまでの何か助成制度はないのか、また、住む所を探していたようですが、子育て定住促進住宅の募集の応募も、もちろん見たそうです。見ましたが小学生がいないので断念をしたそうでございます。どこか住む所は探してでも頑張りますというふうに私に話していただきました。竹田市にとっては本当に有難いお話だというふうに思いました。そこで、竹田市に移住希望をもっておられる新規就農希望者で、更に子育ての若い世代に対する竹田市独自の魅力のある支援プログラムはできないかというふうに思います。特に就農に関する支援プログラム、そして生活をしていくための支援プログラム、そして子育てを支援するためのプログラム、この3本柱が必要であろうというふうに思います。このためには企画情報課と教育委員会等と情報交換をしながら教育面に関してなど、連携をした取組が当然必要になってくるだろうと思います。是非、このようなものを作成提案をし、広く情報発信をしてはと思いますが、この点について伺います。 ○議長(加藤正義君) 農政課長 ◎農政課長(菅孝司君) お答えをいたします。新規参入を含めました新規就農希望者に対する竹田市としての支援活動につきましては、農村回帰事業によるもののほか、県などが大分市や福岡市で開催しております新規就農者支援セミナーや、相談会にも積極的に参加をし、情報提供を行っているところであります。具体的な実績といたしましては、本市の中心品目の一つであります、トマトの生産拡大と新規就農者の確保対策として、平成21年度に「トレーニングファーム一般社団法人とまと学校」を開設いたしておりますが、公募により研修生を募集し、来年4月には第1期の卒業生3名が2年間の研修を終え、新たな地域の担い手、「夢高原トマト」として巣立ちをする予定であります。とまと学校につきましては来年4月以降も2期生3名の受入れを予定しておりますが、現在のところ市外・県外から5名の研修希望の申込みを受けております。その研修希望者の中には子育て世代が2家族おられます。その1家族が先程議員がおっしゃられた方と、もう一方は千葉県から原発事故の放射能の危険を逃れて県内の他市に移住をしておりますが、将来を考えて竹田市でトマトを作りたいということで、竹田市への再移住を希望しておられます。こういった方々には子育て支援住宅や空き家バンクの紹介などを農村回帰推進室や農業委員会等と連携をして情報提供に努め、移住の支援を行っているところであります。また、本年度は東京都に本社を置きますIT関連企業「株式会社アクティス」がITを活用した農業の効率化、生産システムの蓄積を通した地域担い手の拡大などを目的に竹田市に進出を表明し、6月22日には大分県知事と竹田市議会議長立合いのもとに進出協定を締結したところであります。当社の現地法人は、既に空き家1軒と農地を借入れ、活動の準備をしておりますが、先週12月7日にアクティスの代表取締役社長東野義明氏がわざわざ東京から市長室を訪ねられ、来年1月にトマトのハウスの建設に取りかかり、5月には本格的な栽培を実施したいというご報告を受けたところであります。このように農業参入に新たな展開もみられたところであります。そのほか栽培技術の習得につきましては、平成21年度に制定をいたしました「竹田市農に生きる伝道者制度」を活用いたしまして、現在7名の伝道者を認定して、指導や助言を行う体制を整えているところであります。また、竹田市には、これまで地域農業を支えるリーダーを多く輩出している県立三重総合高校久住校があります。久住校は農業が基幹産業であります竹田市にとって、専門校のなくてはならない重要な位置づけであります。このことを市民が深く認識し、本年「久住校を育てる市民の会」を結成して、市をあげて支援していくこととしております。また、今年度中には大分県立農業大学校と連携を図りながら、市と大学校、また地域農業者と学生とが共に高め合い、活性化が図られる相互協力協定の締結を予定をしております。これまでとは違った形の就農誘致に期待をしているところであります。今後とも関係機関と連携を密にし、将来に希望の持てる竹田市農業を目指して、竹田市としての支援策の構築と情報発信に努めてまいりたいと考えております。以上であります。 ○議長(加藤正義君) 1番、阿部雅彦議員 ◆1番(阿部雅彦君) これまでと違った形の就農政策と期待したいと思いますし、今議会で条例の方も小学生以下というようなことも提案されておりますので、今後この事業が親切に丁寧に情報発信しながら広がっていくことを期待をしたいと思います。これは、竹田市の定住人口を増やしていくことが最大の目的であろうと思いますが、この農村回帰推進事業や子育て定住促進住宅の取組、そして地域を守り、各地域の子ども達をしっかり育てていくための学校統廃合を防ぐ取組、それぞれの事業の目標を明確にしながら市内外の皆さんに情報開示、発信をして、今後より行政と市民の皆さんが一体となって、このような事業が推し進められていくことを期待しまして、今回の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(加藤正義君) 以上で、1番、阿部雅彦議員の一般質問を終わります。ここで午後1時まで休憩いたします。     休憩 午後0時4分     再開 午後0時59分 ○議長(加藤正義君) 再開いたします。9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 9番、新政クラブ渡辺龍太郎、ただいまから一般質問を行います。質問に入ります前に、先月11月18日、19日、20日と竹田の市街地で行われました、たけた竹灯籠「竹楽」の開催につきまして、竹田市当局並びに市内外を問わず多くのボランティアをしていただきました皆さんに深く感謝を申し上げます。とりわけ竹田市商工観光課の職員さんはじめ、市職労の皆さんには、伐竹から加工、それから設置、撤去という中で多大なご協力をいただきました。また、大分県建設業協会竹田支部の皆さんにおきましても、伐竹、搬送という重大なトラックも用意をしていただきまして無事に終了することができました。重ねてお礼を申し上げます。初日の雨で、人の心配をされたんですが、私どもが思っていたより、初日の竹楽にはたくさんの観光客の方においでをいただきました。また、雨でも竹楽が行われるということで、また一風変わった竹楽の灯りが見られたんではないかと思います。3日間で7万8,000人という観光客の方においでをいただきました。また、多大な経済効果ももたらされたんではないかと自負をしております。責任者の一人としてお礼を申し上げます。それから、先般、信州長野県の安曇野市穂高地域といほたかみのかみう所があります。そこに穂高神社という神社がありまして、祭神が穂高見神というそうであります。この穂高見神さんが竹田市の神原の祖母山頂にあります、健男社の上宮に祀られております豊玉姫命と姉弟ということで縁が始まりまして、穂高商工会の皆さんを通じて「安曇野で暮らすように泊る実行委員会」の皆さんと交流ができました。穂高神社でかみあかり明日、竹田の竹灯籠を使って明かりの祭典、安曇野神竹灯という祭典をするようになっております。神様つながりではありますが竹田市の竹灯籠、また百人会の意思であります里山百年計画の意義と循環型社会の形成につきましても、お互いが深く協議をし、理解しあえるところとなりました。これからも安曇野の地域の活性化、観光振興に役立てば幸いであるというふうに執行部の方も思っております。これからの交流を期待して一般質問に入らせていただきます。最初に竹田市バイオマスタウン構想についてお伺いをいたします。平成23年の4月28日に公表されましたが、バイオマス・ニッポン総合戦略に基づいた全国のバイオマスタウン構想を策定している市町村が318市町村ございます。大分県でも竹田市をはじめとして、ほかに6市町が策定をしております。しかしながら平成22年の12月にバイオマス・ニッポン総合戦略にかわります「バイオマス活用推進基本計画」が閣議決定されました。このことによってバイオマスタウン構想の募集は平成22年度で終了をしております。とりわけ、新しいバイオマス活用推進基本計画に基づいて市町村は策定に努力をしてくださいというふうな文面が付け加えられております。既にバイオマスタウン構想を立てている市町村にはどういうふうにするかというと、このバイオマス活用推進計画に移行してくださいと努力をするようにと示されております。竹田市も877平方キロメートル、面積の中の65%を森林が占めるというふうに言われております。このバイオマスタウン構想で特に森林バイオマスプロジェクト、それから竹の堆肥化、飼料化プロジェクトにおいて竹田市にとっても重要な取組ではないかと認識をしております。このバイオマスタウン構想の中では、平成23年度中に事業計画の策定をするというふうなことが示されております。また、2番目に書いてありますが、施設整備の時期が平成23年度から25年度までに施設の整備をしたいというスケジュール的なものが書き込まれております。これにつきまして、現在の進捗状況並びに施設につきましては、現状の段階で可能であるのかどうかお尋ねをいたします。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) お答えいたします。竹田市ではバイオマスタウン構想を先導的に策定して、事業着手に向けて調査研究を行っているところでございます。構想の中で、森林バイオマス活用プロジェクトや竹の堆肥化、飼料化のプロジェクトの2事業にかかる分野において、現在民間の事業者のレベルでの事業導入を要望がございます。それらを元に事業実施要望を作成しているのが現状でございます。平成24年度の事業実施に向け、民間業者と連携しながら事業の推進を図っていきたいというふうに考えております。現状で23年度から25年度までの間の施設整備ができるのかというようなご質問でございますが、竹田市の財政状況を勘案してみますと、竹田市単独での施設整備は非常に難しいものがあるというふうに思います。しかしながら民間の事業者からの事業導入要望等がございますれば、当然、市といたしましても国・県等との施設の補助事業について考慮しながら、施設整備計画を進めていくというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 取組については、まだ民間事業者がその中に計画を示しているということで後に質問をしますが、現段階で竹と木のバイオマスにおいては、竹田市経済活性化協議会、NPOの里山保全が供給また人材育成の部分で事業の推進を図っておりますが、その辺の連携は、行政としては、どういうふうにとらえているんでしょうか。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 今、議員のご指摘いただきましたように、現在竹田市の経済活性化協議会で行っております、新パッケージ事業の中で人材育成セミナーを開催いたしております。そういったセミナーの参加や竹楽等のイベントを通してNPO法人里山保全百人会と森林竹バイオマス事業の理解を深めながら、相互協力や情報共有を行いながら一体的に事業の推進を図っているところでございます。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) バイオマスタウン構想をよく読んでみますと、どうしても中心となる木質バイオマスセンター、構想の中では仮称とされておりますが、中心となるこのセンターが構築できない限りは需要と供給のバランスがとれていかないというふうなことで、先程課長もおっしゃいましたが、市の単独事業としては非常に資金もかかるものであるし、全国の事例を見ましても、なかなか成功事例を導いてみることができません。これには環境評価という部門で、どれだけ自治体が、企業が環境評価、CO2削減にどれだけの評価を与えてもらえるかということも関連してくるんでありますが、この木質バイオマスセンターなるものを民間事業者が現在で、先程課長も言いましたが、システムの中に組入れてやっていくことを、かなり研究をしております。その取組について、市としては先程課長が協議をしながら取り組んでいきたいというような方向性は示していただきました。ただ、行政的に、民間になかなか支援ができるシステム構築ができるかというところが課題になってくるかと思うんです。その辺についてどういうふうにお考えになっているか、お答え下さい。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 森林バイオマス事業につきましては、森林整備を目的とした林地残材の集荷、あるいは運搬、木質燃料化施設の建設、木質燃料を使った熱利用施設の整備などなど、一連の流れを一体的に整備しなければ需要と供給のバランスが壊れてしまうというようなことでございます。事業システムの調査研究が必要であるというふうにも考えております。木質燃料の使用についても地域のコンセンサスを得る必要があることなどから、それらを検証しながら、この事業の推進を検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 行政が主体的に取り組むとなれば、非常に、先程も言いましたが、将来性の面で負の資産を負うようなことにもなりかねません。これが民間企業の力を借りて、また資金を借りて、そのシステム構築ができるとすれば、これは行政としてバイオマスタウン構想、今回新しくバイオマス活用推進基本計画というふうに移行していくんでしょうが、その中でシステム構築ができるとすれば、行政の大いなる決断がいるんだろうと思います。しかしながら、それをやっていただかないとこのバイオマスタウン構想も、要するに頓挫してしまうということにもなります。供給の面からいけば林地残材や竹の循環を、それぞれの林研やNPO、並びに土地をお持ちの方がセンターに持ち込めば、いくらかの補助金が出たり、それから需要の面では、竹田は温泉が多いので温泉館を、今、灯油のバーナーにしておりますが木質ペレットのバーナーに替えるだとか、ハウスの室温を測るのに灯油や重油を使っている部分についても、バーナーの取替えの補助金として補助制度をつくるだとか、そういうことをやっていくと需要と供給のバランスがとれていくのかなというふうに思います。これも特に木質バイオマスセンターができて初めて考えられることでありまして、私としては、是非民間業者といいシステムづくりをして、この65%という森林資源が熱エネルギーに変わるように、また化石燃料に頼るだけでなく、自然エネルギーの構築をしていく。それから環境の評価を自治体としても、きちっと明示していけるようなシステムを構築していただけると、これから非常に先が明るいんではないかというふうに思いますがいかがでしょう。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 民間事業者の研究成果、あるいは竹田市の現状といったものを十分把握しながら、林地整備、あるいは荒廃した森林整備を含めて、国、県にモデル地区として指定されるように今後、積極的に取組を行っていきたいというふうに考えております。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 環境評価も然りでありますが、地域の雇用促進にも十分に役立っていく構想ではないかというふうに思っております。是非、行政の英断を期待して次の質問に移ります。次に図書館建設についてであります。図書館建設につきましては、東京大学の景観研究室が抽象的といっていいのかわかりませんが、3つの情感あふれる町ということで指名された後、私どもには情報がなかなか入ってまいりません。庁内各課で、これも横断をしての協議を進めているものというふうに認識をしておりますが、現在進捗状況の方はどうなっておりますでしょうか。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 図書館建設につきましては、竹田市エコミュージアム構想の一環をなす、竹田市城下町再生プロジェクトを構成する基幹的な公共施設の整備というふうにとらえて調査研究を進めているところでございます。現在進めている関連する計画としましては、竹田市都市計画マスタープラン、竹田市歴史的風致維持向上計画など関連する計画等の整合性を図っていくために、庁内組織として「城下町再生プロジェクト庁内連絡会議」を設置しているのはご案内のとおりであります。総務課、企画情報課、財政課、建設課、商工観光課、教育委員会文化財課、図書館からなる七つの課で、このプロジェクト会議を構成し、これまで8回の会議を開催してまいりました。昨年度からは、このプロジェクトに関連して東京大学大学院の中井祐教授が主催する景観研究室と、東京大学生産技術研究所の川添善行研究室と受託研究の契約を締結いたしました。共同でこれらの調査も並行して進めているところでございます。都市計画マスタープランに関しましては、竹田地域を北部東部、南部西部の2地区に、そして、荻、久住、直入といった各地域を含めて5つの地域において、これまで3回の市民参加型のワークショップとして、「まちづくり工房」を開催してきたところであります。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 当初は情感あふれる町を、東京大学の景観研究室が提案をしていただいた時に、実際もう少し具体的なものが出てくるんかなというふうに私自身期待をしておったんですが、3.11の震災の影響もありますが、若干当初立てられたスケジュールより遅れているような気がいたしてなりません。今後、遅れを取り戻すようなタイムスケジュールが果たして組めるのかどうか、その辺を庁内会議並びに執行部の方でお考えが統一されているんであれば、是非お知らせを願いたいというふうに思います。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 進捗状況についてでございますが、それぞれの作業の整合性を図りながら進めていくというところで、今年度中に城下町再生プロジェクトのたたき台を含めまして、市民説明会や意見交換会を開催しております。そして、城下町再生プロジェクトの方向性を固めていくということが今後必要であるというふうに思っております。具体的には、明年2月5日、日曜日になりますが、「城下町の青写真を探る」というタイトルでシンポジウムを開催するように予定をいたしております。このシンポジウムにおいては、日本を代表する東京工業大学の桑子敏雄先生と東京大学の中井祐教授とのコラボレーションというような形の中でシンポジウムを通して、方針とたたき台をお示ししたいというふうに考えております。そのことによって城下町再生の輪郭がつかめるんではないかと考えております。こうしたプロセスを経て図書館や関連施設の機能、あるいは場所、そういったものについての方向性を定めたうえで、平成24年度には基本構想、基本計画を作成いたしたいと、そして平成25年度には、本体であります実施計画を策定するというようなスケジュールを組んで事業の推進を図っているところでございます。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 2月5日にシンポジウムを開催するということで、その折には、ちょっと聞きにくいんですが、図書館はここにつくってとか、賑わいの場所はここにつくってだとかいう場所的なものも確実に設定がされていくということでしょうか。そうであれば、その中で、これから十分協議が設定の中で深めていくようになるんでしょうか、それとも現在、竹田地区の市街地活性化協議会が会議所を中心に、そういう街の賑わいを取り戻す城下町再生についても、いろいろ話されております。事前にそれだけの摺り合わせができて2月5日に至るんでしょうか。 ○議長(加藤正義君) 企画情報課長企画情報課長(釘宮恒憲君) 明年の2月5日に行うシンポジウムにあたりましては、今、議員がご指摘いただきましたように商工会議所を中心にしまして、市街地活性化の検討もされております。その中でも十分議論されて、内容についても私どももお伺いをいたしております。そういった状況も当然判断する上の材料として、重要な要素として私どもは検討してまいりたいと。時宜を得ながら、そういった方向をお示しできるように進めていきたいというふうに思います。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員
    ◆9番(渡辺龍太郎君) 2月5日を迎えれば、その場所の選定、それから活性化の賑わいの取り戻しのやり方というものは明示される。あと24年度に対しての基本構想、基本計画。それから25年度の実施計画というふうに進む段階で私が一つ不安になるのは、どうしても計画が竹田市、以前から中心市街地活性化計画など、立てて計画が冊子としてできあがった段階で国の法令が変わるんです。中心市街地活性化法がまた変わりました。今度はハード事業も入れなきゃいけないと。また、そこで協議をして実際にハード事業を取り入れることができなくて基本計画ができなかったわけですが、どうしても遅れ遅れということが心配されます。国の方は効果がなければ、また次の法案、次の法案というふうになっていくんで、これは中心市街地の活性化計画とはまた別のものかもしれませんが、今回2月5日で示されて、また長い期間、市民のコンセンサスをとりながら協議をしていくという時間は、このスケジュールの24年、25年にはないと思うんです。それまで事前に竹田地区の市街地活性化協議会とも十分な話合いを、コンセンサスをとっていれば、その部分が省略できるんでないかなと私自身思っています。この協議会そのものが本町、古町や田町東部というんですが、その個々の地域だけのことではなく、よく市長が言いますトータル的なビジョンを多分、協議会が描いておりますので、是非、その協議会との整合性を2月5日までに深く探っていただいて進捗が早く進めば、この状況でいけば図書館建設が城下町400年のハード事業のメインになるんではないかなというふうにも思います。400年という中で黒川文哲さんの黒川文庫から百何年かが過ぎております。400年のうちの一世紀をこの図書館は経過をしてきております。この400年の機会に是非、そういう記念事業の目玉として図書館建設がスピードアップすれば、できていくんではないかというふうに考えています。是非、スピードアップをしていただきたいというふうに思います。それから6番目の図書館建設につきましては、以前補助金や交付金が図書館建設に対してはないんだというふうに言ってました。現在ではまだそういう状況でしょうか。 ○議長(加藤正義君) 図書館長 ◎図書館長(甲斐健三君) 渡辺議員のご質問にお答えいたします。公立図書館の建設に対する補助金は、過去、公立社会教育施設整備費補助金がございましたが、1998年旧文部省時代に国内の一定程度の図書館が整備されたとの認識のもとに廃止をされております。以後、前回お答えしましたように、現在まで文部科学省における図書館建設への直接補助金、交付金はないということでございます。ただし、先頃着工をいたしました豊後高田市では国土交通省が所管します社会資本整備総合交付金を利用いたしまして、中心市街地活性化計画の認定を受け、暮らし、にぎわい再生事業を実施することで、同交付金を図書館建設の財源としている事例もございます。詳細を申し上げますと総工費約9億円の事業に対しまして、約2億1,000万円の交付金が交付されております。建物延床面積は2,076平方メートル、うち1,493平方メートルがこの国庫の対象になっておりまして、豊後高田市は蔵書数を将来的には14万冊にしたいと計画している模様であります。この交付金を竹田市も交付してもらうことが可能かということになりますが、そのためにはまず、概ね3年から5年で実現しようとする社会資本総合整備計画の提出が必要であります。その整備計画は活力創造基盤整備計画や水の安全・安心基盤整備計画、中心市街地活性化計画、地域住宅支援計画など市民、受益者との合意形成の上に作成するべき計画の提出が必須と聞いております。これらの計画策定と図書館建設と整合させることができれば、可能ということになるわけでありますが、担当課と慎重に協議してまいりたいと考えております。今後このような補助金等があれば利用させていただくということを考えておりますが、仮にない場合でも一般質問初日に財政課長が答弁をいたしましたように図書館建設のための基金4億円に加えまして、後年度の特別交付税に算入されます合併特例債や過疎債などの優良債を財源として予定しているところであります。今後も図書館建設のための有効な国庫補助金については、情報資料等の収集をいたしまして参考としてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願い申し上げます。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 豊後高田市の話が出てまいりましたが、豊後高田市は中心市街地の活性化計画を立てた中で交付金の算定を受けているというふうになるんですが、竹田市では今からそういう取組をしようという点で、ちょっとなかなか時間が短いのかなという気がしてなりません。もっと早くから、何かこの交付金のことが頭の中に私自身も浮かべばよかったなと思うんですが、遅ればせながら質問をしてみました。豊後高田市が、先程2億1,000万円と言いました。約2億1,000万円の交付金を受けております。国庫対象面積が1,493平方メートル、全体の建物の延床面積が2,076平方メートルのうちの1,493と、約1,500平方メートルぐらいが、その対象となっています。でき得るなら少しでも、いくら優良債といえども借金になるので、できるだけの今後ご尽力をしていただきたいというふうに思います。それから、先程も言いましたがスピードアップするためには、この2月5日に、どういう青写真で、どういう所にどのくらいの規模の図書館が建設されるのか、まだわかりませんが、図書館の中の概要とか運営する方法だとか、そういうものについては今からでも教育委員会の方で協議をしていってもいいんではないかと思うんですが、その辺はどういうふうに考えてますか。 ○議長(加藤正義君) 図書館長 ◎図書館長(甲斐健三君) 今の段階で図書館としてできることはやってもいいのではないかということでございますが、先程企画情報課長がご答弁申し上げましたように、新年度には基本構想を策定する予定をしております。図書館のように専門性の高い施設につきましては、専門家やコンサルタントなどと図書館の機能や竹田ならではの文献などの取扱いなどについて協議、指導を受けることになると考えております。そのために手持ちの資料を整理し提供することが前提となると考えておりますので、現在蔵書の整理や確認をしているところでございます。今後、議員が言われますように、機能やシステム、運営、スタッフなどについても専門家やコンサルタントなどと協議をしまして、指導を仰ぐことでたたき台づくりを市民の皆さんの意見を聞きながら、修正を加え基本設計に移行していくことになろうかと考えております。また、図書館建設が具体的になればプロジェクトとして動き出した場合に、それに応じた人員や体制が必要ではないかということで課内では協議をしているところであります。今回、議員にご質問いただきまして更に検討を加えてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 図書館建設は町にとっても大事なことでありますが、教育委員会にとっても非常に大きな役割を一つ担っているというふうに思います。図書館が動くのは人です。できるだけ人を活用できるシステムや中の機能も、先程課長言いましたが竹田らしいものが含まれると思いますが、その辺の話をできるだけ早く課内で話していただけると、先程も言いましたが、400年のメイン事業として図書館がバンと出るといいなというふうに思ってますので、できるだけ2月5日を境にスピードが加速されていくようにお願いをしたいというふうに思います。では、3点目の岡城周辺整備についてお尋ねをいたします。先般、インターネットを開いて見ておりました。竹田市に行政視察に訪れた津山市議会議員、吉田耕造市議会議員のメッセージが載っておりました。10月の17・18日に竹田に訪れたようであります。その折、岡城跡を見てのコメントが載っておりました。先にご紹介を申し上げます。「竹田市のまちづくりを視察してきました。荒城の月で有名な岡城跡、第一印象は本当に荒れている(荒城)城跡に驚きとため息。全く整備されていない城跡でした。来年築城400年祭」、これちょっと誤解をしてると思うんですが、築城は800年を過ぎておりますんで。「城下町400年祭を実施するとのこと、ウーンうーん」。悲しいマークがついておりました。私も平成21年の3月議会で岡城の質問をした時に、これまで岡藩竹田市が岡城で800年を越して食べさせていただいているという中で、これまで整備され、なかなかこういう整備に至らなかったことに対して、岡城が泣いているんではないかというような表現をいたしました。私もこのコメントを見た時にショックを受けましたが、もちろん当面の文化財課におきましては一生懸命整備を行っていると思いますが、他所から来て岡城を見た第一印象は、やっぱりこういうことだってあるんだというふうに私は認識をしております。岡城を整備していく上で、どうしても必要なことは私有地ではなかなか整備ができていきません。公有化を進めておりますが、現在公有化の進捗状況はどういうふうになっておりますでしょうか。 ○議長(加藤正義君) 文化財課長文化財課長(吉野健一君) お答えをいたします。今、非常に厳しいご意見をいただいたというふうに理解をしております。岡城の公有化の進捗状況でございますが、岡城跡は昭和11年12月16日国指定史跡となり、当時指定面積は約7万3,000平方メートルでございました。その後、平成15年7月25日及び平成21年2月12日の追加指定により、約50万平方メートルの指定面積を有しております。岡城の城域でございますが、西側は総役所跡、南北に伸ばした範囲から天然の堀である稲葉川、それと白滝川を含んだ大地であり、この範囲を国指定史跡とすることが最終の目的でございます。この範囲は約80万平方メートルですから、現在約その6割が指定地となっております。そのうちに公有化をしている面積は約16万平方メートルで約3割となっております。今後はまず、指定のために所有者の同意をいただき、追加指定を行い、史跡整備において必要である優先箇所や所有者からの売買の希望があれば、随時公有化を進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 公有化の方は分筆者が多くて大変だというのも、これは行政レベルでできることではないというのも、前、質問したときにもお聞きしました。ただ、岡城の本丸、二の丸、三の丸付近については、天満社の所有であろうかと思うんですが、できるだけ近くの土地が公有化されて、最近では茶店の方もどいたようでありますんで、整備ができていくといいというふうに思っています。2番目の桜や松もかなり老木化をしております。旧竹田市民としては岡城の桜といえば非常にシンボルであったし、誇りでもあったし、私も商工会議所青年部の時代に今の観光道路に植樹をしてまいりました。当時は咲き誇る岡城の桜3,000本とかいうチラシを、何かイメージを覚えているんですが、現状で岡城の中には、どのくらいの桜が植わっているんでしょうか。 ○議長(加藤正義君) 文化財課長文化財課長(吉野健一君) お答えをいたします。岡城に植えられておる桜の本数ということでございますが、今、ソメイヨシノ、ボタン桜、枝垂れ桜、寒緋桜等が植栽をされておりますけども、全体の本数については把握をしておりません。大変申し訳ございません。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 私も時間があれば岡城に行って一本一本数えたいなというふうに思っとったんですが、とても時間がありませんで、先程私が3,000本と言いましたが、実際には、その一割ぐらいじゃないかというふうに思っています。大変、桜の木が古くなって、桜の花自体そのものが汚いというか、色あせてるというか、そういう印象もちらほら聞くようにあります。先程の質問でも弘前の話が出ましたが、確かに手入れをされている桜と、ほったらかしにされている桜では随分、幹、それから葉っぱ、枝ぶりというのでは格段の違いが見られます。樹木医を置けというようなことは言いませんが、せめて一年に1度や2度は樹木の管理をしていただきたいなと。それから文化庁の許可も必要なんですが、できるだけやはり新しい桜を時期をずらしながら植樹をしていくことも絶対に必要なことだというふうに思っています。併せて、先程の吉田議員さんのメッセージではないんですが、荒れているイメージというのは、どこからくるのかなというふうに思いました。確かに10月のこの頃は石垣の清掃もされてなかっただろうというふうに思います。ただ、大手門上がって桜の馬場まで通って、ずっと行くのに、じゃああそこで車椅子を押していけるかというような道路ではないかなと、どこに行くにしても障がいをもっている皆さんには非常に歩きにくい、車椅子にしても押しにくい、特に見てほしいと思うんであれば、そこのところを解消していかなければ岡城に来ても、第一印象で歩きにくい所だなとか、草ぼうぼうというようなイメージしか抱かないんじゃないかなと。それは久住山を見て感銘を受ける人もたくさんいるだろうと思いますが、逆にそういう思いをして帰る人もたくさんいるんじゃないかと思うんです。その辺の一体的な整備をこれからどういうふうに考えているか、少しお聞かせをください。 ○議長(加藤正義君) 文化財課長文化財課長(吉野健一君) お答えをいたします。岡城の総合的な整備ということでございます。今申し上げましたけども岡城の桜につきましては、ソメイヨシノ、ボタン桜、枝垂れ桜、寒緋桜等が植栽をされております。特に桜の馬場から本丸跡周辺には、商工会議所青年部の方によりまして、約60年前に植栽されたというふうに聞いております。その後、商工会議所において昭和38年に桜植栽5か年計画推進委員会が設立をされて市内周辺部に、また昭和45年には青年部により岡城周辺の観光道路に植栽がされております。更に、市職員による西の丸御殿跡や中の道沿線に植栽が実施をされてきました。平成2年には、日本さくら名所100選に選定をされたところでございます。しかしながら、経年とともに植栽されたソメイヨシノは古木となって、現在枯れ枝が多くなったり、幹や枝に腐いやち朽した部分が多くなっております。また、桜の持つ特徴といたしまして「忌地現象」というものがございます。これは同じ土地に次代の桜が育たないというようなことでございます。これにつきましては、樹勢回復と適切な管理作業により再生ができる延命措置をしながら後継木を育てる取組を図っていかなければならないというふうに考えておるところであります。また、植樹する品種につきましても日本の原種となる樹種を選定し、「岡城真景図」等に書かれている江戸時代末の景観に戻していきたいというふうに考えております。このためには手入れの行き届いていない樹木についても適切な伐採が必要であります。予算も今議会に提案をさせていただいておりますし、また来年度以降も、その必要があるのかなというふうに考えております。また来年度は岡藩城下町400年祭を取り組むことから、岡城会館の閉館に伴い、「史跡岡城跡公開活用検討委員会」を発足して同会館の跡地活用のみならず、岡城跡全体の景観整備及び高齢者等の登城の手段の対策についても協議をしていきたいと。史跡内の主要散策道路の整備等にも重点をおいていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(加藤正義君) 9番、渡辺龍太郎議員 ◆9番(渡辺龍太郎君) 先の質問者の時と同じ答えが返ってきました。私の質問の仕方が悪かったんではないかなというふうに思っていますが、大変申し訳ありません。岡城については、非常に九電工や消防署やボランティアで成り立っているところがたくさんあるんですが、前にも言いましたが、岡城に桜を植えるんであれば、桜の木を自分達が買ってもいいとか、提供してもいいとか言う人はかなりいるんです。桜というのが見る時期が短い関係で、さっきの弘前城でも、それぞれ文化庁の許可をもらっているんでしょうが、咲く時期をずらした桜を植えています。最近では、ウコンという桜の種類を植えていました。そういう努力もしていると。竹田においては桜の時期は短いんで一時期紅葉を植えました。赤ちゃんの手運動ということで、赤ちゃんが生まれた人が植樹に来て、それで子どもの生育と照らし合わせながら、また、それぞれ節目の時には竹田に来て自分達が植えた紅葉を見てもらおうとか、そういうことで紅葉も植えました。桜の方も松と一緒で何らかの方法で、ちゃんとした植樹が大がかりなものができるように、ご尽力をお願いしたいというふうに思います。これで、私の一般質問を終わります。とりあえず図書館については、2月5日以降のスピードアップをお願いしまして終わりにしたいと思います。 ○議長(加藤正義君) 以上で、9番、渡辺龍太郎議員の一般質問を終わります。これで、本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれをもって散会いたします。                          散会 午後1時56分...